ザーボンの裏切り：忠誠か野望か？ フリーザ軍の側近が持つ二面性

1. はじめに

「ドラゴンボール」に登場するフリーザ軍の幹部、ザーボン（Zarbon）。彼は、美しさと戦闘能力を兼ね備えたエリート戦士であり、フリーザの側近としてドドリアと並ぶ重要なポジションに立っていました。

しかし、彼の立ち振る舞いや性格をよく考察すると、彼が**「裏切り」**の可能性を秘めたキャラクターであることが浮かび上がります。フリーザに絶対の忠誠を誓っているように見えたザーボンですが、果たして彼は最後まで忠実な部下だったのでしょうか？

本記事では、ザーボンの行動や心理を深く掘り下げ、彼が持っていた可能性のひとつである「裏切り」について考察していきます。

2. ザーボンの忠誠心とその揺らぎ

2.1 フリーザ軍におけるザーボンの役割

ザーボンは、フリーザの側近として主に情報収集や戦略立案を担っていました。ドドリアが力押しの戦闘スタイルであるのに対し、ザーボンは冷静で知略に長けた参謀型の戦士として、フリーザの右腕的な存在だったのです。

しかし、ザーボンにはひとつの大きな特徴があります。それは、フリーザを心の底から尊敬していたわけではなく、むしろ恐れていたという点です。

フリーザは部下を使い捨てるような性格をしており、少しでも役に立たないと判断すれば容赦なく始末する冷酷な支配者でした。そのため、ザーボンもまた、**「フリーザに従うことでしか生き残れない」**という立場を理解していたのではないでしょうか？

3. ザーボンの裏切りの可能性

3.1 フリーザを裏切る理由

もしザーボンがフリーザを裏切るとしたら、それはどのような理由が考えられるのでしょうか？

1. 生存のため
   • フリーザは、部下であっても些細なミスで容赦なく粛清する独裁者です。ザーボンも「いつかは自分も処分されるかもしれない」と考えていた可能性があります。
   • もしフリーザの力が衰えたり、新たな強敵が現れた場合、ザーボンはフリーザを見限って別の道を選ぶ可能性もあったでしょう。
2. 権力を手に入れるため
   • ザーボンは知的で戦闘力も高く、フリーザ軍内で高い地位にいました。しかし、フリーザのもとではどんなに優秀でも「部下」の立場から抜け出すことはできません。
   • もしザーボンが裏切り、フリーザを倒せる存在と手を組めば、彼自身が新たな支配者になる可能性もあったかもしれません。
3. フリーザのやり方に不満があった場合
   • フリーザは破壊と殺戮を好みますが、ザーボンは戦闘においても「エレガントさ」や「美しさ」を重視していました。
   • ザーボンがフリーザのあまりにも無慈悲なやり方に疑問を抱いていたなら、彼は裏切ることを考えたかもしれません。

3.2 もしザーボンが裏切っていたら？

ザーボンがフリーザを裏切るシナリオはいくつか考えられます。

① ベジータと手を組む

ナメック星で、ザーボンはベジータと戦い、一度は勝利します。しかし、彼はベジータを生かしてフリーザのもとへ連行するという選択をしました。これは、フリーザへの忠誠心からだったのでしょうか？

もし彼がここでベジータと手を組んでいたら、フリーザに対抗するための強力なパートナーを得ることができたかもしれません。

② ドラゴンボールを奪い、フリーザに対抗する

ザーボンは、ナメック星のドラゴンボールの力を知っていました。もし彼が密かにドラゴンボールを手に入れ、**「自らの戦闘力を大幅に向上させる」「フリーザを消し去る」**などの願いを叶えていたら、彼はフリーザに匹敵する存在になっていたかもしれません。

③ フリーザ軍を離脱し、独自の勢力を築く

ザーボンは、ただの戦闘員ではなく、知性と戦略眼を持った戦士です。もし彼がフリーザ軍を抜け出し、自らの軍勢を築いていたら、フリーザとは異なる「美しき帝国」を築いていた可能性もあります。

4. ザーボンの最期と「裏切り」の選択肢

最終的に、ザーボンはベジータとの戦いで敗れ、命を落としました。しかし、もし彼がフリーザへの忠誠を捨て、別の道を選んでいたら、彼の運命は違ったものになっていたかもしれません。

ザーボンはフリーザの側近でありながら、決して彼に対して盲目的な忠誠を誓っていたわけではありません。もし彼が「裏切る」という選択をしていたら、フリーザ軍の勢力図は大きく変わっていたことでしょう。

5. まとめ：ザーボンの裏切りはありえたのか？

ザーボンはフリーザの忠実な部下として描かれていますが、彼の冷静な思考や立場を考えると、裏切りの可能性は十分にあったと言えます。

• フリーザを恐れるあまり、忠誠を装っていた可能性
• もしベジータと手を組んでいたら、ナメック星での戦いの展開は変わっていた
• フリーザ軍を離脱し、自らの勢力を築いていたら、新たな支配者となったかもしれない

結局のところ、ザーボンはフリーザを裏切ることなく、その運命を受け入れました。しかし、もし彼が別の選択をしていたら、「ドラゴンボール」の歴史は大きく変わっていたかもしれません。

あなたは、ザーボンの「裏切り」についてどう思いますか？ もし彼がフリーザを裏切っていたら、どのような未来が待っていたでしょうか？

ライト

鳥山明さんの大ファン

鳥山明さんの作品をこよなく愛するドラゴンボールが好きな漫画オタクです。世の中のアニメ全般が好きで、クリエイターの皆様を応援しています。