ラディッツはなぜ不遇なのか?『ドラゴンボール』シリーズでの扱いを徹底考察
『ドラゴンボールZ』の最序盤に登場し、孫悟空の兄という重要なポジションを持ちながらも、あっという間に退場してしまったラディッツ。彼は「不遇なキャラクター」として語られることが多く、その扱いについては長年ファンの間でも議論されています。
本記事では、ラディッツがなぜ「不遇」とされるのか、その理由やもし生きていたらどうなっていたのかを詳しく考察していきます。
1. ラディッツが不遇とされる理由
① 登場してすぐに退場してしまう
ラディッツは、『ドラゴンボールZ』の物語が始まってすぐに登場し、悟空とピッコロを圧倒する強さを見せつけました。しかし、彼の活躍はわずか数話で終了。
- 最初は悟空やピッコロを圧倒する強敵として描かれる
- 悟飯の怒りによる攻撃で動揺し、悟空に羽交い締めにされる
- ピッコロの「魔貫光殺砲」によって死亡
物語の序盤を大きく動かしたキャラクターでありながら、あまりにもあっけなく倒されてしまったため、不遇な扱いを受けていると言われています。
② 孫悟空の兄なのに扱いが雑
ラディッツの最も大きな特徴は、孫悟空の兄であることです。しかし、物語が進むにつれて、悟空がラディッツのことを語る場面はほとんどありません。
悟空が兄に対する感情をほぼ示さない
ベジータがサイヤ人の仲間を語る際にも、ラディッツはほぼ無視
フリーザ編やブウ編でも一切触れられない
ナッパやベジータはその後も何らかの形で登場し、影響を与えましたが、ラディッツだけは完全に忘れられたような扱いを受けています。
③ 戦闘力インフレに飲まれた
ラディッツの戦闘力は1,500とされており、当時の地球の戦士たちにとっては脅威でした。しかし、その後の戦闘力インフレによって、彼の強さはあっという間に時代遅れになりました。
キャラクター | 戦闘力 |
---|---|
ラディッツ | 1,500 |
ナッパ | 4,000 |
ベジータ(地球来襲時) | 18,000 |
フリーザ(第一形態) | 530,000 |
超サイヤ人悟空 | 約1億5000万 |
このように、ラディッツはZ戦士たちが本格的に強くなる前に倒されてしまったため、後のインフレについていけなかったのです。
④ 復活の機会が与えられなかった
『ドラゴンボール』の世界では、ドラゴンボールを使えば死者を蘇らせることが可能ですが、ラディッツが復活することは一度もありませんでした。
- ナメック星編ではピッコロやクリリンが復活
- セル編では悟空が死んだ後、仲間が何度も復活
- フリーザでさえ復活しているのに、ラディッツはスルー
特に不遇なのが、フリーザは何度も蘇り、ナッパですらゲーム作品で復活することがあるのに、ラディッツは一度も公式で復活しないことです。
⑤ 「もし生きていたら?」という可能性が描かれない
『ドラゴンボール』では、もし過去のキャラが生き延びていたらどうなっていたのか、というIFストーリーが描かれることがあります。
ナッパはゲームで超サイヤ人になれる
ベジータは完全に味方として活躍する
フリーザは復活して「ゴールデンフリーザ」に進化
しかし、ラディッツは「もし生きていたら?」というシナリオが公式では一切描かれていません。
一部のゲームでは超サイヤ人化した姿が登場することがありますが、公式ストーリーでの扱いはほぼゼロ。悟空の兄という立場にも関わらず、シリーズに全く関与しない存在になってしまったのです。
2. もしラディッツが生きていたら?
もしラディッツが生き延びていた場合、どのような展開が考えられるでしょうか?
① Z戦士として仲間になる
悟空やベジータと共に修行し、超サイヤ人に覚醒
サイヤ人の誇りを持ちながらも、悟飯や悟天と交流
ベジータと対等なライバル関係を築く
ラディッツが悟空と和解し、Z戦士として成長する展開があれば、兄弟の絆を描く物語として面白かったかもしれません。
② 超サイヤ人3や超サイヤ人ゴッドへの進化
もしラディッツが生きていれば、ナッパのように超サイヤ人化した姿も見られたかもしれません。
超サイヤ人3のラディッツ:長髪がさらに伸びて圧巻のビジュアルに
超サイヤ人ゴッドのラディッツ:悟空やベジータと並び、新たな力を得る
『ドラゴンボール ヒーローズ』などのゲームでは、ラディッツの超サイヤ人3の姿が登場しており、もし彼が生き延びていたら、こうした進化が公式にも描かれていたかもしれません。
3. ラディッツの不遇さは今後変わるのか?
現在の『ドラゴンボール超』では、かつてのキャラが復活することも増えています。
フリーザは「ゴールデンフリーザ」「ブラックフリーザ」として再登場
ブロリーは『ドラゴンボール超 ブロリー』で新設定と共に復活
セルの要素を持つ「セルマックス」が登場
この流れから、ラディッツも何らかの形で復活する可能性がゼロではないと考えられます。特に、『ドラゴンボール超』では悟空の家族関係が深掘りされることもあるため、兄としての存在が再評価される可能性もあるかもしれません。
まとめ:ラディッツは不遇なキャラだが、復活の可能性も?
孫悟空の兄でありながら、登場が短すぎる
戦闘力インフレの影響で、すぐに時代遅れになった
復活の機会が与えられず、ストーリーでも完全にスルー
ラディッツは確かに不遇なキャラクターですが、もし今後の作品で復活することがあれば、悟空との兄弟関係が再び描かれるチャンスになるかもしれません。ファンとしては、彼の再登場に期待したいですね!