原作で描かれた「ザーボン」の魅力とは？フリーザ軍団の知将の実力と最期を徹底解説！

「ドラゴンボールZ」のフリーザ編で登場し、フリーザの側近として重要な役割を果たしたザーボン。彼は、フリーザ軍団の中でも特に知的でエレガントなキャラクターでありながら、戦闘力も非常に高いという異色の存在でした。

しかし、原作では彼の活躍は意外と短く、その後の作品やスピンオフではあまり目立つことがありません。それでも、**「フリーザの忠実な部下」**としての役割、そして彼が持つ独特なキャラクター性が今なおファンの間で語り継がれています。

今回は、原作（漫画版）におけるザーボンの活躍を中心に、戦闘シーンや彼の最期までを振り返りながら、その魅力を深掘りしていきます。

原作でのザーボンの登場シーンと役割

ザーボンは、原作「ドラゴンボールZ」において、ナメック星編の中盤で登場します。彼はフリーザの右腕としてドラゴンボール回収作戦に関与し、冷静沈着な戦士としてフリーザの指示のもと行動していました。

① ナメック星でのドラゴンボール探索

ナメック星でドラゴンボールを集めるため、フリーザ軍団は住民たちを脅し、ドラゴンボールを強奪していました。この際、ザーボンはフリーザの隣に立ち、参謀的なポジションとして冷静に状況を分析していました。

この時のザーボンの印象は、

• 冷静かつ知的なエリート戦士
• フリーザの補佐役として、戦略的な判断をする立場
• 「美」へのこだわりがあり、自らの姿に強いプライドを持っている

といったものでした。

彼は、ナメック星人を軽視しつつも、油断せずにフリーザの命令通りに行動し、敵の動向を注視する姿勢を見せていました。

② ベジータとの初戦 – 圧倒的な強さを見せる

ナメック星では、ベジータがドラゴンボールを狙い、フリーザ軍団と衝突します。

• ザーボンはフリーザの命令を受け、ベジータと直接戦うことになります。
• 戦闘力の差が大きく、最初の戦いではザーボンがベジータを完全に圧倒しました。
• 「お前など、フリーザ様の敵ではない」と余裕の態度で戦いを展開。

しかし、この戦いでは**彼の「変身能力」**がまだ明かされていませんでした。

③ 変身後のザーボン – 戦闘スタイルの変化

ベジータがフリーザ軍の宇宙船で回復し、戦闘力を大幅に上昇させたことで、2回目の戦いが始まります。

この時、ザーボンは最初は通常形態で戦おうとしますが、すぐにベジータの成長に気づき、やむを得ず変身することを決断します。

変身後のザーボンの特徴

• 外見が大きく変化し、筋肉質で怪物のような姿に。
• パワーが大幅に向上し、肉弾戦に特化した戦闘スタイルへと変貌。
• 「美」を重視していた彼にとって、変身は好ましくないものだった。

変身したザーボンはベジータを圧倒しますが、戦闘の中で次第にペースを崩していきます。

④ ザーボンの最期 – ベジータに敗れる

変身後のザーボンは一時的に優勢でしたが、ベジータが再び気力を取り戻し、逆転されてしまいます。

• ベジータがパワーアップしており、変身後のザーボンでも対抗できなくなっていた。
• 戦闘の駆け引きに敗れ、ベジータに投げ飛ばされて致命傷を負う。
• 最後はベジータにトドメを刺され、無念の死を遂げる。

ザーボンは、フリーザに忠誠を誓うエリート戦士でありながら、最期はあっけなく敗北し、**「フリーザに助けを求める余裕もなく消えていった」**という点が印象的でした。

原作におけるザーボンの魅力とは？

原作でのザーボンの活躍を振り返ると、彼には以下のような魅力があったことがわかります。

① 知的で冷静なエリート戦士

ザーボンは、フリーザ軍団の中でも数少ない「知的な戦士」であり、単なる戦闘要員ではなく、軍の戦略を支える存在でした。

• フリーザの補佐役として、戦況を分析する能力を持つ。
• ドドリアと違い、粗暴ではなく知的な話し方をする。
• そのため、軍団の中でも特に冷静なポジションにいたことがわかる。

② 美に対するこだわりと変身のギャップ

ザーボンのキャラクターを象徴するのが、**「美意識」と「変身」**のギャップです。

• 通常形態では「美」を追求し、エレガントな振る舞いをする。
• しかし、変身後は「醜い怪物」となり、自身の美学に反する姿に。
• **「強くなるために美を捨てる」**という彼の葛藤が、印象的なキャラ性を作り出している。

③ 最期の無情さとフリーザへの忠誠

ザーボンの最期は、フリーザのために戦い、そしてあっけなく敗北するという悲しいものでした。

• 彼は最後までフリーザに忠誠を誓い、反逆の意志を見せなかった。
• しかし、フリーザはザーボンの死を特に気にすることもなく、すぐに新しい手を打った。
• **「忠誠を尽くしても、フリーザにとっては単なる駒でしかなかった」**という現実が浮き彫りになった。

まとめ：原作におけるザーボンの魅力と存在意義

知的で冷静なエリート戦士として、フリーザ軍団を支えた。
変身によって強さを得るが、それが彼の美学と矛盾するという葛藤を持つ。
最後はベジータに敗れ、フリーザに見捨てられるという悲劇的な結末を迎える。

原作でのザーボンの登場時間は短いながらも、**「知性と力、美と醜さ、忠誠と非情さ」**といったテーマが凝縮されたキャラクターでした。

彼の存在があったからこそ、フリーザ軍団の「強者だけが生き残る非情な世界観」がより際立ったと言えるでしょう。

ライト

鳥山明さんの大ファン

鳥山明さんの作品をこよなく愛するドラゴンボールが好きな漫画オタクです。世の中のアニメ全般が好きで、クリエイターの皆様を応援しています。