亀仙人の月破壊と戦闘力：『ドラゴンボール』における伝説的な偉業

『ドラゴンボール』に登場する亀仙人は、物語の序盤では地球最強の武道家として知られ、孫悟空やクリリンを指導した偉大な師匠です。そんな彼が持つ技の一つに「かめはめ波」がありますが、この技を用いて月を破壊するという驚異的な偉業を成し遂げました。

この「月破壊」は、戦闘力のインフレが進む前の時点では驚異的な強さの証明でしたが、物語が進むにつれて他の戦士たちが惑星を破壊できるレベルへと成長し、亀仙人の戦闘力の評価も変化していきました。

今回は、亀仙人がなぜ月を破壊できたのか？その時の戦闘力はどれほどだったのか？ について詳しく解説していきます。

1. 亀仙人の月破壊とは？

亀仙人が月を破壊したのは、第21回天下一武道会の試合中に起こった出来事です。この大会では、悟空が大猿へと変身し、手が付けられない状態になってしまいました。

月破壊の経緯

1. 悟空の大猿化
   • 『ドラゴンボール』のサイヤ人には、満月を見ると大猿に変身するという特殊な性質があります。
   • 亀仙人の弟子である悟空は、試合中に満月を見てしまい、大猿へと変身。
   • 大猿になった悟空は、圧倒的なパワーで試合場を破壊し始め、他の選手や観客たちも危険にさらされました。
2. 亀仙人の決断
   • 亀仙人は悟空を止めるために、彼の尻尾を切る方法を考えましたが、時間的に間に合わないと判断。
   • そこで、悟空の変身の原因である「月」そのものを破壊することを決断しました。
3. かめはめ波で月を破壊
   • 亀仙人は、自らの最大出力の「かめはめ波」を空に向けて放ち、月を一撃で粉砕しました。
   • これによって悟空は元の姿に戻り、試合は収束しました。

このシーンは、『ドラゴンボール』の世界における気のエネルギーの強大さを示した最初の描写の一つでした。

2. 亀仙人の戦闘力と月破壊のエネルギー

亀仙人が月を破壊したことは、彼の戦闘力を測る上で重要な指標となります。

戦闘力139の亀仙人がなぜ月を破壊できたのか？

後の設定では、亀仙人の戦闘力は139とされています。しかし、通常の戦闘力計算では、戦闘力139で月を破壊するのは理論上不可能です。

月を破壊するために必要なエネルギーは、約3.8×10²⁸ジュール（38,000,000,000,000,000,000,000,000,000ジュール）とされています。 これは、地球上のあらゆる核兵器を同時に爆発させるよりもはるかに強大なエネルギーです。

ここで考えられるのは、「かめはめ波によるエネルギー増幅」の可能性です。

かめはめ波のエネルギー増幅

『ドラゴンボール』では、キャラクターの通常の戦闘力とは別に、「技を使用することで一時的に戦闘力を大幅に増加させる」ことが可能です。例えば、悟空がスーパーサイヤ人になった際には、通常の数十倍の戦闘力を発揮します。

同じように、亀仙人の「かめはめ波」も、戦闘力139の状態から一時的に大幅なエネルギー増幅が行われたと考えられます。

3. その後の物語での戦闘力評価

亀仙人の戦闘力の低下（相対的な変化）

亀仙人の月破壊は、『ドラゴンボール』の戦闘力がまだインフレしていない時期の出来事でした。しかし、その後のシリーズでは、惑星や銀河を破壊するレベルの戦士たちが登場し、亀仙人の戦闘力は相対的に低く見えるようになりました。

• サイヤ人編：ラディッツの戦闘力は1,500、ナッパは4,000以上とされており、すでに亀仙人の戦闘力を遥かに超えている。
• フリーザ編：フリーザは最終形態で戦闘力1億以上に達し、惑星を簡単に破壊できるほどの力を持つ。
• セル編・魔人ブウ編：戦闘のスケールが宇宙レベルになり、亀仙人は完全に戦闘の第一線から退く。

亀仙人は再び強くなった！『ドラゴンボール超』での復活

しかし、『ドラゴンボール超』では亀仙人が再び戦士としての力を取り戻し、驚くべき活躍を見せました。

• 『復活のF編』では、フリーザ軍の兵士たちと互角以上に戦う。
• 『力の大会編』では、宇宙の強者たちと戦い、場外に追い込む戦術を駆使する。
• 超サイヤ人ブルーの悟空と戦い、経験と技術で一時的に互角の勝負をするシーンも描かれた。

このことから、亀仙人の戦闘力は再び向上していると考えられます。

4. まとめ

亀仙人は、かつて「月破壊」という驚異的な偉業を成し遂げ、序盤の『ドラゴンボール』においては地球最強の武道家としての地位を確立していました。

• 戦闘力139の状態でも、かめはめ波のエネルギー増幅によって月を破壊することが可能だった。
• その後、戦闘力のインフレにより、一時は第一線を退くが、『ドラゴンボール超』で再び強くなった。
• 力の大会では宇宙の強者たちと渡り合うほどの実力を見せつけ、戦士としての復活を遂げた。

『ドラゴンボール』の世界において、**亀仙人は単なる強さだけでなく、経験と技術を駆使して戦う「真の武道家」**として、今なお進化を続けています。今後の作品でも、彼のさらなる活躍が期待されます！

ライト

鳥山明さんの大ファン

鳥山明さんの作品をこよなく愛するドラゴンボールが好きな漫画オタクです。世の中のアニメ全般が好きで、クリエイターの皆様を応援しています。