デンデが「かわいそう」と言われる理由とは?『ドラゴンボール』シリーズでの苦難の道のり
『ドラゴンボール』シリーズには、悟空やベジータのような強力な戦士だけでなく、戦いに直接参加せずとも重要な役割を果たすキャラクターが多く登場します。その中でも、デンデは戦闘力を持たないながらも、戦士たちを支える存在として大きな影響を与えてきました。
しかし、デンデは物語の中で**「かわいそう」と言われるような辛い経験を何度もしています。幼いナメック星人でありながら家族を失い、故郷を滅ぼされ、戦いの恐怖に晒されながらも仲間を助け続ける姿**は、多くのファンの心を打ちました。
本記事では、デンデが「かわいそう」と言われる理由と、彼が乗り越えてきた困難、そしてその後の成長について詳しく解説していきます。
① デンデの悲劇:ナメック星編での家族との別れ
デンデが初登場したのは『ドラゴンボールZ』のナメック星編。この時、彼はナメック星で家族や仲間とともに平和に暮らしていました。
しかし、その平和はフリーザ軍の侵略によって一瞬で崩壊してしまいます。
デンデの村が襲撃されるシーン
- フリーザ軍のドドリアによって、デンデの住む村が襲撃される
- 家族や仲間が無惨にも殺され、デンデはひとりぼっちに
- 逃げることもできず、戦闘力のないデンデはただ恐怖に震える
- クリリンと悟飯に助けられ、命からがら逃れる
ナメック星人は戦士タイプと神官タイプに分かれますが、デンデは神官タイプであり、戦う力を持たないため、家族や村の仲間を守ることもできず、ただ見守ることしかできませんでした。
この場面は、**「デンデがかわいそうすぎる…」**と感じる視聴者が多かったシーンの一つです。
② フリーザに殺されるデンデの悲劇
ナメック星で悟飯やクリリンに助けられたデンデは、彼らと行動を共にしながら、回復能力を使って戦士たちをサポートしました。
しかし、この能力がフリーザに気づかれたことで、デンデはターゲットにされてしまいます。
フリーザによるデンデ殺害のシーン
- 戦士たちが負傷するたびに、デンデが回復能力を使って支援
- フリーザがデンデの能力に気づき、「こいつがいると厄介だな」と発言
- 何の前触れもなくデスビームを放ち、デンデを即死させる
- 悟飯やクリリンは怒りを爆発させるが、何もできなかった
デンデはまだ幼く、戦う力もないのに、ただ「回復できる」という理由でフリーザに無慈悲に殺されるというあまりにも理不尽な展開が、ファンの間で**「デンデがかわいそうすぎる」**と話題になりました。
しかし、この後ナメック星のドラゴンボールの願いによってデンデは生き返ることができ、最終的に地球へと避難することになります。
③ 地球の神になるも、戦いの恐怖は続く(セル編)
ナメック星崩壊後、デンデは地球に移住し、その後地球の新たな神となることになります。
デンデが神になった理由
- もともとの地球の神(カミさま)がピッコロと融合し、不在になったため
- 新しい神を探していた悟空が、ナメック星を訪問し、デンデを推薦される
- デンデは突然の神就任に戸惑いながらも、使命を受け入れる
こうしてデンデは神としての新しい役割を得ますが、まだ幼い彼が「神」としての責任を負わされること自体がかわいそうとも言われています。
④ 魔人ブウ編での恐怖と苦難
魔人ブウ編では、デンデは神としての立場で悟空たちを支える役割を果たします。
デンデの苦難(魔人ブウ編)
- 魔人ブウが地球の人々を大量虐殺し、デンデも危険な状況に
- 一度はバビディに殺されかけるが、ミスター・サタンによって助けられる
- 戦士たちの傷を回復する役割を担うが、状況はどんどん悪化
- 地球そのものが破壊され、デンデは神殿からワープして避難するしかなかった
神とはいえ、デンデは戦うことができないため、ただ戦士たちを支えることしかできず、恐怖の中で仲間の無事を祈るしかなかったのです。
⑤ 『ドラゴンボール超』でのデンデの立場
『ドラゴンボール超』では、デンデは引き続き地球の神としての役割を担っています。
『ドラゴンボール超』でのデンデの苦労
- 悟空たちの無茶な行動に振り回される(例:ビルスとの対面時)
- 神としての役割を果たすも、破壊神や天使たちには全く敵わない
- 戦いの場面では基本的に何もできず、ただ見守るしかない
戦いの最前線には立てないため、デンデの存在があまり重要視されない場面も増えてしまったことが、ファンの間で「かわいそう」と言われる理由の一つになっています。
まとめ:デンデが「かわいそう」と言われる理由とは?
ナメック星で家族や仲間を目の前で失い、ひとりぼっちになる
フリーザに回復能力を見抜かれ、無慈悲に殺される
地球の神になるが、突然の大役に戸惑う
魔人ブウ編では、戦えないまま地球崩壊を見届けるしかなかった
『ドラゴンボール超』では、破壊神や天使に翻弄され、立場が微妙に
デンデは戦士ではないため、直接戦うことはありません。しかし、戦士たちを支える重要な役割を果たしながらも、多くの困難や危険にさらされ続けてきたキャラクターです。
その健気で優しい性格も相まって、ファンの間では**「デンデがかわいそうすぎる…」**という声が多く聞かれるようになりました。
それでも、彼はくじけることなく、地球の神として戦士たちを支え続ける強い意志を持ち続けています。今後のシリーズでも、デンデのさらなる成長や活躍に期待したいですね!