バーダックの闇堕ちとは？戦士の誇りと運命に抗う姿の考察

バーダックとは？フリーザに抗った孤高のサイヤ人戦士

バーダックは、『ドラゴンボール』シリーズに登場するサイヤ人であり、主人公孫悟空（カカロット）の父です。彼はフリーザ軍の戦士として戦場を駆け抜けながらも、仲間を思い、サイヤ人の未来を守るためにたった一人でフリーザに立ち向かった伝説の戦士として知られています。

彼の生き様は、「誇り高き戦士」として描かれることが多いですが、もしバーダックが「闇堕ち」していたらどうなっていたのでしょうか？

本記事では、バーダックの「闇堕ち」の可能性について、彼の本来の性格や運命、そしてもし違う道を歩んでいたらどのような展開があり得たのかを考察していきます。

バーダックが闇堕ちする可能性とは？

「闇堕ち」とは、通常は正義や誇りを持っていたキャラクターが、復讐や絶望、力への渇望によって悪の道へ進むことを指します。

バーダックは本来、サイヤ人の中では珍しく「仲間を大切にする」「家族を想う心を持つ」という特徴を持っています。しかし、彼の運命は非常に過酷であり、もし違う選択をしていたら**「闇堕ち」する可能性も十分にあった**と言えます。

バーダックの闇堕ちルート①｜フリーザ軍への復讐に囚われる

1. 仲間の死が復讐心を呼び覚ます

『たったひとりの最終決戦』では、バーダックの仲間であるトーマ、セリパ、トテッポ、パンブーキンがフリーザ軍の裏切りによって殺されてしまいます。

• 本編では、バーダックはこの事実を受け止め、**「もう頼まん」**と覚悟を決め、たった一人でフリーザに挑みました。
• しかし、もしここでバーダックが仲間の死に耐えきれず、復讐心に囚われてしまったらどうなっていたでしょうか？

2. 闇堕ちしたバーダックの行動

バーダックが「復讐こそが全て」と考えるようになった場合、彼はフリーザ軍に対し冷酷な戦士として成り上がり、より強大な力を求めるようになっていた可能性があります。

• フリーザ軍の支配下で生き残るため、サイヤ人の誇りを捨て、冷徹な暗殺者になる
• フリーザを倒すためなら、手段を選ばず、他の惑星の住民も犠牲にする
• ついには、自分の力に執着し、フリーザのような圧倒的な支配者を目指す

こうなっていた場合、バーダックは「英雄」ではなく、「復讐のためにすべてを捨てた戦士」として、フリーザ以上の脅威となっていたかもしれません。

バーダックの闇堕ちルート②｜フリーザに忠誠を誓う

1. サイヤ人の滅亡を受け入れ、支配側に回る

バーダックは本来、運命に抗う戦士でした。しかし、もし未来視の能力で「自分が何をしようともフリーザに勝てない未来」を見てしまったら？

この場合、バーダックは「フリーザには勝てないのなら、従うしかない」と考え、フリーザ軍に忠誠を誓っていた可能性があります。

2. 闇堕ちしたバーダックの行動

• フリーザに忠誠を誓い、サイヤ人を見捨てる
• フリーザ軍の最精鋭として、他の惑星を侵略し続ける
• 自らの家族（ギネやカカロット）すら捨て、戦士としての道を極める

この場合、バーダックは「反逆者」ではなく、「フリーザに従う最強のサイヤ人」として、悟空と敵対する未来も考えられます。

バーダックの闇堕ちルート③｜超サイヤ人化し、暴走する

1. 怒りで超サイヤ人に覚醒する可能性

『エピソード オブ バーダック』では、バーダックが過去にタイムスリップし、チルド（フリーザの先祖）との戦いの中で超サイヤ人へと覚醒しました。

この設定を踏まえると、本来の歴史においても、もしバーダックが「フリーザへの怒りと憎しみ」に完全に支配されていたら、闇堕ちした超サイヤ人として暴走していた可能性があります。

2. 闇堕ち超サイヤ人バーダックの行動

• フリーザへの憎しみだけを原動力に、無差別に破壊を繰り返す
• フリーザを倒すも、怒りのままに宇宙を破壊し続ける
• いずれ理性を失い、純粋な破壊者となる

この場合、バーダックはフリーザ以上の危険な存在となり、悟空やベジータたちと敵対する運命になっていたかもしれません。

結論｜バーダックの誇りが闇堕ちを防いだ

バーダックが本編で「闇堕ち」しなかった理由は、彼が戦士としての誇りを持ち続けたからです。

仲間を大切にする心が、暴走を防いだ
家族への愛情が、支配者への道を拒否した
運命に抗う意志が、フリーザに従うことを拒んだ

もしバーダックが少しでも違う選択をしていたら、「闇堕ち」していた可能性は十分にあります。しかし、彼は最後まで戦士としての誇りを捨てることなく、「運命を変える」ために戦い抜いたのです。

そして、その意志は息子・孫悟空へと受け継がれ、フリーザを打倒する未来を作り出すことになりました。

バーダックは、ただの戦士ではなく、**「闇堕ちせずに誇りを貫いたサイヤ人」**だったからこそ、多くのファンの心に刻まれたのです。

ライト

鳥山明さんの大ファン

鳥山明さんの作品をこよなく愛するドラゴンボールが好きな漫画オタクです。世の中のアニメ全般が好きで、クリエイターの皆様を応援しています。