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バーダックはどんな「父親」だったのか?—戦士と家族の狭間で揺れるサイヤ人の姿

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1. はじめに

『ドラゴンボール』シリーズに登場するバーダックは、孫悟空(カカロット)の父親でありながら、フリーザ軍に仕える下級戦士として活躍していたキャラクターです。

彼は単なる戦士ではなく、「父親」としての一面を持っていたことが、近年の作品でより詳しく描かれるようになりました。特に、『ドラゴンボール超 ブロリー』では、息子を守るために決断する「父親バーダック」の姿が強調され、大きな話題を呼びました。

本記事では、バーダックの「父親」としての描写に焦点を当て、作品ごとにどのように違いがあるのか、また悟空にどんな影響を与えたのかを詳しく解説していきます。


2. バーダックの「父親」としての姿勢

(1) サイヤ人の父親像

バーダックを語る上で重要なのは、サイヤ人における「父親」の役割が、人間の価値観とは大きく異なるという点です。

✅ サイヤ人は、基本的に家族愛が希薄な種族
✅ 子供は生まれてすぐに戦闘力が測定され、エリートや下級戦士としての運命が決まる
✅ 戦闘民族であるため、親が子供を育てるという文化はほぼない

こうした背景の中で、バーダックは他のサイヤ人とは異なり、家族に対して特別な感情を持っていた可能性が高いのです。


(2) バーダックの家族構成

✅ 妻:ギネ(戦闘力は低めだが、優しい性格のサイヤ人)
✅ 長男:ラディッツ(後にナッパと共に地球を襲撃)
✅ 次男:孫悟空(カカロット)(地球へ送られ、後にZ戦士として活躍)

バーダックは、サイヤ人としては珍しく、妻ギネと強い絆を持っていたことが公式設定で明らかにされています。ギネは、他のサイヤ人のように好戦的ではなく、料理を作るなど家庭的な面を持っていたため、バーダックとの関係も通常のサイヤ人とは異なるものであったと考えられます。


3. 作品ごとの「父親バーダック」の違い

バーダックの「父親」としての描かれ方は、登場する作品によって大きく異なります。ここでは、代表的な作品ごとの違いを詳しく解説していきます。

(1) TVスペシャル『たったひとりの最終決戦』(1990年)

✅ フリーザの陰謀に気づき、仲間の復讐のために戦う
✅ 悟空に対する愛情の描写はほとんどなし
✅ 戦士としての誇りを持ち、最期まで戦い抜く

この作品のバーダックは、「父親」というよりも「戦士」としての側面が強く描かれました。悟空が地球に送られるシーンはあるものの、バーダックがそれに関与している様子はほぼなく、ただフリーザに対する怒りを爆発させる戦士としての姿が描かれています


(2) 『ドラゴンボール超 ブロリー』(2018年)

✅ フリーザの動きを察知し、悟空を生かすために地球へ送り出す
✅ ギネと共に息子の無事を願う
✅ 戦士としての誇りよりも、「父親としての愛情」が強調される

『ブロリー』では、バーダックが**「父親」としての役割を大きく果たすキャラクター**へと変化しました。

✅ バーダックのセリフ:
お前なら、どこかで生き抜けるかもしれねえ…せめてお前だけでも…

この場面は、バーダックが悟空の未来を真剣に考え、親として「生かすための決断」をしたことを明確に示しており、旧作とは大きな違いがあります


(3) 『ドラゴンボール超』(マンガ版・グラノラ編)

✅ 惑星シリアル襲撃時に、グラノラの母・ミューズリを助けようとする
✅ ヒータ軍のガスと戦い、「生き抜くために戦う」ことを決意
✅ スカウターに残されたメッセージが、悟空の戦い方に影響を与える

このエピソードでは、バーダックの考え方が、後の悟空に影響を与えたことが示唆されました。彼の言葉がスカウターに記録され、それを聞いた悟空が**「戦う理由」について新たな視点を持つきっかけになった**のです。

✅ バーダックのメッセージ:
戦う理由なんてどうでもいい。ただ生き抜くんだ…

これは、バーダックが「戦士としての誇り」だけでなく、「生きることの大切さ」を考えるようになったことを示しています。


4. バーダックは悟空にどんな影響を与えたのか?

バーダックは悟空の幼少期を共に過ごしていないため、直接的な影響は少ないものの、彼の意志や戦い方は、悟空の生き方にも通じる部分があると考えられます。

✅ 戦士としての誇り → 悟空の強さの原点
✅ 仲間を想う姿勢 → Z戦士としての精神
✅ 生き抜くことの大切さ → 「オラ、ワクワクすっぞ!」という戦いの哲学

特に、『ドラゴンボール超』のマンガ版では、バーダックの言葉が悟空にとって大きな意味を持つものとして描かれました。これは、単なる「戦士」ではなく、「父親」としてのバーダックの影響が悟空の生き方に繋がったことを示唆していると言えるでしょう。


5. まとめ

バーダックは、「戦士」としてだけでなく、「父親」としての一面も持つキャラクターです。

✅ 旧作では、戦士としての誇りが強調され、父親としての描写は少なかった
✅ 『ドラゴンボール超 ブロリー』では、悟空を守るために行動する「父親バーダック」が描かれた
✅ 『ドラゴンボール超』(マンガ版)では、「生き抜くことの大切さ」を説く父としての姿が見られた

バーダックは、悟空と直接対話することはありませんでしたが、彼の決断や意志は、息子の生き方に深く影響を与えていたのです。今後の作品でも、さらなる掘り下げが期待されるキャラクターと言えるでしょう。

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