バーダックとモロ|交わることのない戦士と魔導士の因縁
バーダックとは?戦士の誇りを貫いたサイヤ人
バーダックは、『ドラゴンボール』シリーズに登場するサイヤ人であり、主人公孫悟空(カカロット)の父です。フリーザ軍の戦士として数々の戦場を駆け抜けてきた彼は、仲間を思う心を持ち、フリーザの陰謀を察知し、たった一人で抗った孤高の戦士として描かれています。
彼の物語は、『たったひとりの最終決戦』で語られ、のちに『ドラゴンボール マイナス』や『ドラゴンボール超』でも新たなエピソードが追加されました。
一方で、『ドラゴンボール超』に登場した敵キャラクターモロは、バーダックとは異なる時代の存在ですが、実はある点でバーダックと関係している可能性があるのです。本記事では、バーダックとモロの関連性、戦士と魔導士の対比について詳しく解説していきます。
モロとは?数百万年の時を生きた魔導士
1. モロの基本情報
モロは、『ドラゴンボール超』の銀河パトロール囚人編に登場する強敵であり、宇宙を脅かした伝説の魔導士です。
- かつて銀河を恐怖に陥れた悪しき魔導士であり、**「星喰いのモロ」**の異名を持つ。
- 生物のエネルギーを吸収する魔力を持ち、惑星そのものの生命力を食らう。
- 約1,000万年前に大界王神と戦い、敗北して封印される。
- 『ドラゴンボール超』で脱獄し、悟空やベジータと激闘を繰り広げる。
モロは、サイヤ人とは異なる「魔法」を駆使する存在であり、その力は戦闘力だけでは測れない恐ろしさを持っています。
バーダックとモロの関係とは?
バーダックとモロは直接的に対決したことはありません。しかし、彼らにはいくつかの共通点や間接的な関わりがある可能性があります。
1. モロの時代とバーダックの関係
モロは約1,000万年前に封印された魔導士ですが、その封印が解かれたのは、バーダックが生きていた時代から40年ほど後のことです。つまり、バーダックが生きていた時代には、モロはまだ封印されたままでした。
しかし、『ドラゴンボール超』の物語では、モロが封印される前に戦った大界王神が重要な役割を果たしています。
- 大界王神はモロと戦い、命をかけて彼を封印した。
- その後、大界王神は魔人ブウに吸収されるが、彼の力はサイヤ人たちにも影響を与えていた。
この大界王神の存在が、バーダックとモロの間接的な接点を生み出しているのです。
2. バーダックとモロの「力の概念」の対比
バーダックとモロは、力の使い方が対極的なキャラクターとして描かれています。
バーダック | モロ |
---|---|
戦士としての誇りを持つ | 魔法で生物のエネルギーを奪う |
仲間を大切にする | すべてを支配し、自分の力だけを追求 |
死を恐れずに戦い抜く | 死を避け、永遠に力を求める |
未来を悟空に託す | 自身の欲望を満たすことしか考えない |
バーダックは、仲間を思い、誇り高く戦い抜くサイヤ人として描かれていますが、モロは生きるために他者のエネルギーを奪い、ひたすら力を追い求める存在です。
これは、『ドラゴンボール』のテーマである**「力の本質とは何か?」**という問いを象徴する対比とも言えるでしょう。
もしバーダックとモロが戦っていたら?
バーダックが生きていた時代にモロが復活していたら、二人が戦う展開もあり得たかもしれません。
1. バーダックの戦闘スタイル
バーダックは、サイヤ人らしい戦闘力の高さと、戦場で培った経験を駆使する実戦型の戦士です。彼の戦い方は、基本的に物理攻撃とパワーでの押し合いがメインとなります。
- パワーとスピードを活かした戦闘
- 仲間の仇討ちのために全力を尽くす性格
- 未来視の能力を駆使し、戦いを有利に進める可能性も
2. モロの戦闘スタイル
モロは、単なる肉弾戦ではなく、魔力を駆使した戦いを得意とします。
- 相手のエネルギーを奪う能力を持つため、長期戦になるほど有利。
- サイヤ人のようなパワー型の戦士には特に相性が良い(相手のスタミナを奪う)。
- 惑星のエネルギーを吸収し、戦闘力を高めることができる。
このような戦闘スタイルの違いを考えると、もしバーダックとモロが対決していた場合、バーダックは持ち前のスピードと戦術で一時的に優位に立つ可能性はあるものの、モロのエネルギー吸収能力には苦戦すると考えられます。
しかし、バーダックが戦士としての誇りを持ち、最後まであきらめずに戦い抜くタイプであることを考えると、モロに立ち向かう姿勢を崩さないでしょう。
まとめ|バーダックとモロは異なる時代に生きた対極の存在
バーダックとモロは直接の関係こそありませんが、ドラゴンボールの世界観において、対極的な力の概念を持つキャラクターと言えます。
バーダックは「戦士の誇り」と「仲間のために戦う精神」を持つ。
モロは「魔力を駆使し、他者のエネルギーを奪う」存在。
バーダックは未来を託し、悟空がフリーザを倒す未来を信じた。
モロは過去に執着し、永遠に力を追い求め続けた。
もし二人が戦うことがあったなら、それは「誇り高き戦士」と「他者の力を貪る魔導士」の壮絶な戦いとなったことでしょう。バーダックの生き様は、まさにモロのような存在とは真逆の「戦士の美学」を示しているのです。