バーダックは悪人なのか?サイヤ人の誇りと戦士としての生き様を考察!
1. はじめに
『ドラゴンボール』シリーズに登場するバーダックは、孫悟空の父でありながら、フリーザ軍に所属して惑星を侵略する戦士でした。そのため、**「バーダックは悪人なのか?」**という議論がたびたびファンの間で交わされています。
しかし、彼の行動をよく見てみると、単なる悪人ではなく、「サイヤ人の誇りを持つ戦士」「フリーザに立ち向かった英雄」という側面も持っています。
本記事では、バーダックが本当に悪人なのか、それともサイヤ人としての誇り高き戦士なのか? を詳しく考察していきます。
2. バーダックの基本情報
● バーダックとは?
バーダックは、1990年のTVスペシャル『たったひとりの最終決戦』で初登場し、サイヤ人の生き様を描いたキャラクターです。
- 所属:フリーザ軍(下級戦士)
- 戦闘力:約10,000(諸説あり)
- 役割:惑星侵略部隊のリーダー
- 特徴:冷徹な戦士だが、仲間を大切にする一面もある
- 最期:フリーザに立ち向かい、惑星ベジータと共に散る
彼は、フリーザの命令で数々の惑星を侵略してきたことから、純粋な善人とは言えない存在です。
3. バーダックは本当に悪人なのか?
(1) フリーザ軍の一員として惑星を侵略
バーダックがフリーザ軍の一員として活動していたのは事実であり、**フリーザの指示に従って惑星を破壊してきた「侵略者」**です。
● 作中のバーダックの行動
- 惑星カナッサを襲撃し、住民を虐殺
- フリーザ軍の命令で他の惑星も破壊していた
- 「弱い者は生き残れない」というサイヤ人の価値観に従って行動
この点だけを見れば、バーダックは悪人と捉えられるかもしれません。
(2) 仲間を大切にする戦士としての一面
しかし、バーダックは単なる悪人ではなく、仲間を大切にする一面も描かれています。
● 仲間への想い
- カナッサ星の戦いで仲間が倒されると怒りを爆発させる
- トーマたちがフリーザ軍に殺されたと知り、復讐を誓う
- 一人でフリーザに立ち向かうことを決意
サイヤ人の中には冷酷な戦士も多いですが、バーダックは仲間への情を持っていた数少ない存在でした。
(3) フリーザへの反逆と英雄的な最期
バーダックが「悪人ではない」と考えられる最大の理由は、フリーザに立ち向かったことです。
- 仲間の死を知り、フリーザがサイヤ人を滅ぼそうとしていることに気づく
- 誰も信じない中で、たったひとりでフリーザに挑む
- 息子(孫悟空)がフリーザを倒す未来を見ながら散る
バーダックは、フリーザに従い続けることもできましたが、最後の瞬間まで誇りを持って戦ったのです。
4. 『ドラゴンボール超』で描かれたバーダックの新たな一面
● 『ドラゴンボール超 ブロリー』(2018年)
映画『ドラゴンボール超 ブロリー』では、バーダックのキャラクターが大きく変わりました。
- 仲間を気にかける戦士から、家族を大切にする父親へ
- フリーザの企みを察し、息子・カカロット(悟空)を地球に逃がす
- 「サイヤ人の誇り」ではなく、「家族を守るための行動」が強調
このバーダック像により、「悪人」というより**「愛情を持った戦士」**という印象が強まりました。
● 『ドラゴンボール超』グラノラ編(2022年)
漫画『ドラゴンボール超』のグラノラ編では、バーダックが惑星シリアルを襲撃した過去が描かれました。
- 本来ならグラノラの母を殺すべき立場だったが、彼女を助けようとする
- ガスと戦い、息子・悟空に影響を与えるほどの激闘を繰り広げる
このストーリーによって、バーダックは**「純粋な悪人ではなく、時には優しさを見せる戦士」**として再解釈されました。
5. まとめ:バーダックは悪人なのか?
バーダックは、フリーザ軍の一員として惑星を侵略していたため、完全な善人とは言えません。 しかし、彼の行動や最期を考えると、単なる悪人ではなく、「戦士としての誇り」と「仲間や家族を思う心」を持つキャラクターであることが分かります。
● バーダックの立ち位置
惑星侵略をしていた → 悪人寄りの行動
仲間を大切にしていた → 戦士としての誇り
フリーザに立ち向かった → 英雄的な最期
家族を守るために行動した(ドラゴンボール超) → 父親としての一面
結論として、バーダックは**「悪人というより、サイヤ人の価値観の中で戦い続けた誇り高い戦士」**というのが最も的確な評価ではないでしょうか。
今後の『ドラゴンボール』シリーズでも、バーダックのさらなる活躍や新たな解釈が描かれる可能性があり、彼のキャラクター性がどのように広がるのか、期待が高まります!